間違いばかりのリーダー論

 

上司としてのリーダーシップはたった一つの条件のみ

 

上司としてのリーダーシップは大きな声でしかる事ではありません。そうしてしまうと反対に部下はついてこないという状況に陥ります。あなたが思っている完璧なリーダーシップはおそらく世界レベルのリーダーシップです。基本的にそのようなカリスマ性は必要ありません。

 

H主任の場合

 

食品製造会社に勤めるH主任は、入社10年目にしていよいよ部下をもつことになり、会社から「リーダーシップ研修」を受けるように言われました。

 

上司になる不安もあり喜んで会場へ足を運びましたが、一日の研修の終了を迎えて 「自信をつけた」というよりも、「不安感を強めた」といったほうがよいようです。

 

研修講師の口からは、「リーダーはいつも明るく強くなければいけない」「部下を叱るときは、大声で叱れ」「毎回プラス思考で積極的にものごとにあたれ」などハードルが高い言葉がならびました。

 

H主任は、こどもの時から口数が少なく気弱なタイプ

 

そのことが、コンプレックスだったりします。

 

研修で語られた 「リーダーの条件」を、どれひとつ満たしていない自分に余計、自信をなくしてしまったのです。

 

「情熱」「人胆さ」「率先力」「傾聴力」「決断力」等、挙げれば切りがありません。

 

リーダーは必ずしも完璧でないといけないということはない

 

もし、こうした素養すべてを身につけることができたら、「完璧なリーダーシップ」を発揮できるのかも知れません。

 

ですが、恐らくそんな人はいません。

 

「リーダーの条件」は、あまりに偉大なリーダーからはじき出された内容が多く、時に「無力感」をもたらします。

 

経営学者のP・F・ドラッカーは、リーダーシップの資質や「リーダーシップ」の特性というようなものも存在しないと断言しています。

 

私は、リーダーシップに異を唱えているのではありません。

 

それどころか「優れたリーダーたちが何を考え、どのような特性をもっているか」を学ぶことは、とても大切だと思っています。なぜなら、リーダーシップ理論のなかには「パターン」があるからです。

 

リーダーシップの基本

 

パターンを基本と言いかえるとわかりやすいでしょうか。基本なくして実践はありません。

 

ただし、パターンを知ることは道半ばあって、「ゴール」ではありません。

 

偉人なリーダーの条件を訓練し、その条件を満たすことが上司の仕事ではありません。上司の仕事は、常に現場にあります。社内を調整し部下をまとめ、力を引き出し、成果をあげていくことが上司の仕事です。パターンを学んだら職場に立ち実践あるのみです。

 

偉大なリーダーたちから抽出されたパターンをある人に当てはめようとすることは、すべての人にフリーサイズの衣装を無理やり着せることに似ています。

 

不可能ではありませんが、現実味がありません。不可能なことではないですが、無理があります。

 

リーダーシップとは、「個別性」の強いもの

 

だから、研修や本で偉大な人が実現したリーダー論を学び、実践しようと思い、たとえ不可能だったとしても決して気にしないでください。あなたには、あなた独自のリーダーシップのかたちがあります。

 

もし、リーダーシップをうまく出しきれないと悩んでいるならいま、それが見つかっていないだけです。あなたらしいリーダーシップを編み出す過程に、あなたはいるのです。そう思ってください。

 

リーダーシップとは、自分を振り返ってあなたのなかに眠る力を解き放つことです。リーダーシップは、自分の内なる声を聞き、何か正しいかを見極め、人間関係に揉まれ苦しみながら自分の力で身につけていく、あなたにしかできない行いです。

 

自分自身のなかに眠る力を信じてください。

 

トップページで理想の上司になる方法をまとめています

 

 

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